最新のものがほしい、あの人が持ってるものって、いつもかっこいい。
そんな遠くの存在よりも、ふだん使っているもののほうが特別なのかもしれません。
いつもそばにあるけれど、なかなか披露する機会がない。
でもそれは、だれかの特別になるかもしれません。
そんなふだん使いの道具を、「特別なふだんの道具」として紹介するコーナーです。
第1回は、ファッション雑貨ショップで働く藤野ユウさん。
ご紹介いただくのは、「アルコール・インクマーカー」です。
話を聞いた編集部スタッフは絵の才能ゼロですが、その魅力に引き込まれました!
藤野さん:
仕事柄、店頭のポップを書いています。赤、ピンク、黒、白、青……。
よく使うから、低コスパで塗りやすくて発色がいいものはないだろうかと思っていました。
そんなとき、ふらっと寄ったキャン★ドゥでみつけたのが「アルコール・インクマーカー」でした。
110円で2本入り! (絵を描くペンとして有名な)コピックより断然安いから買いやすいんです。
紙質によって、いろんな味が出せるのがおもしろいところ。表現の幅が広がります。
とくに、重ねてもいい味が出る「にじみ」がいいんです。
たとえば画用紙に書くと、ちょうどいい染み込み具合なのに、色を重ねても汚くならない。むしろ、きれい!
さまざまなタイプの紙を試してみたくなります。
とはいえ、マイナスポイントもあるんです。
筆ペンのようなので色を塗るのにはいいけれど、文字を書くにはあまり適していないかも。また、キャップからでは色の差がわかりにくく、買ってから「持ってた……」なんてことも実際にありました。
(パッケージ裏には色の名前が明記されていますので、ご購入の際にはご確認ください)
それでも! 別売の「クリアブレンダー」という透明なペンを使うと、1色では出ない色を表現できるし、もっと楽しめるはず。ちょっとずつ集めて、今では30色持っています。
(写真提供:藤野さん)
教えてくれた人:藤野ユウさん
北海道在住。ファッション雑貨ショップ勤務。
黒かセピアか青ボールペン一色で描いたものや、下書きの線が残っている感じの絵の描き方が好き。
猫が好きすぎて、「描く」が「猫く」になりがち。
今年はデジタル画に挑戦予定。