「応援してくれる人に恩返しがしたい」。シンガーソングライター友さんが動き続ける原動力とは

編集部が独断と偏見で話をききたい人にインタビューする企画「話をききたい」。

第1回は、筆者が2018年にとあるライティング講座でご一緒した友さん。
シンガーソングライターとして活動する彼女は、39歳でCDを制作し、ライブを開催。
現在は、毎週オリジナル曲を作り、毎朝、stand.fmで音声配信をしています。

友さんにお話をききたいと思ったのは、彼女のFacebookを見ていると行動の範囲がすごくって!
ぐんぐんスピードを上げて動く理由を知りたかったからでした。
実際にお話をきいてみると、行動するだけではなく、行動するスピードも早い。

そんな友さんの行動力の秘密を探りながら、シンガーソングライターになったきっかけや転機となったできごと、これからの夢についてお話をうかがいしました。

(取材日 2022年3月20日)


(写真提供:友さん、以下同)

プロフィール:
シンガーソングライター 友
新潟県長岡市生まれ。歌うことがとにかく好きで、ピアノを6歳から習う。理系に進学も、中退。その後、上京し、演劇や歌を学ぶ。2018年からギターを始め、2019年から路上演奏、曲作り、初ライブを行ったのち、クラウドファンディングでオリジナルCDを制作。
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今までの人生と真逆のことをしたかった

ーー友さんと出会ったのは2018年ですが、この数年でCDを制作し、ライブも開催して、すごく変化されていますよね。

友:
そうですね。シンガーソングライターと名乗って活動するようになったのは2019年なので、数年で変わったなと思います。CDを2枚制作して、ライブも開催しました。それまでは、いろいろありましたね(笑)。

ーーそのいろいろを、ぜひおうかがいできればと思います。
友さんは、もともと歌手というかシンガーソングライターになりたいと思っていたのでしょうか?

友:
いえ、全然(笑)。子どものころから勉強ばかりしてきて、将来もふつうに就職する予定でした。

ーーそうだったんですね。

友:
でも、就職活動をしているときに、「わたしがやりたいことって、本当にこの仕事なんだろうか?」って思ったんです。大学に入るために、働くためにと勉強してきたけれど、履歴書を書いたり面接を受けたりするうちに、このまま進むのは違うように思えたんです。

ーー就職活動の時期って悩みますよね。

友:
そうですね。今はわかりませんが、当時はちょっときつめの面接もありました。悩みましたけど、このままでは前に進めないと思って就職活動をやめて、学校も中退し、上京したんです。

ーーえ! 中退したんですか。

友:
はい。とりあえず東京に行けば、何かが変わるかもしれないと思ったんですよ。

ーー東京へ行って何をするかは決めていたのでしょうか?

友:
いえ(笑)。でも、今までの人生と真逆のことをやってみようと思ってですね。オーディションを受けて芸能事務所に所属しました。

ーーそれもまた驚きです。芸能人になりたかった……というわけではなく?

友:
そうですね。とはいえ未経験でしたから、授業料を払って、演技とダンスと歌を学ぶことになりました。レッスンを受けながら、舞台に立ったり、エキストラとして作品に参加したり。収入はバイトをして得ていたんですが、舞台が決まると稽古のスケジュールが増えて、働く時間がなくなってしまって。バイトを転々としながら、深夜の警備員とかもやってましたね。

ーーハードですね。どれくらい続けたんですか?

友:
2〜3年だったかなと思います。やめた理由は、私が自分に近い人物しか演じられないことに気づいたからです。演技って、いろんな人になれたり、独自のキャラクターを演じたりすることに面白さがあると思うんですけど、それが全然うまくいかなくてですね。あ、これは合ってないなと(笑)。でも、歌のレッスンはとにかく楽しくて。子どものころ、歌うのが好きだったことを思い出しました。なので、芸能事務所をやめて、歌を学ぶためのレッスンに通うことにしたんです。

(つづきます)

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